もっと知りたいバルーンのこと
ゴム風船の原料となるのはゴムの樹液(ラテックス)で、ゴムの木から採取できる100%天然物質です。
ゴムの木の樹皮に切り口をつけると白っぽい樹液が出て来ます。これを集めたものがラテックスです。
ゴムの樹液(ラテックス)に、ふくらます前の風船の形をしたフラスコのような型をつけ込み、ラテックスを乾燥させて作られています。現在では、すべてオートメーションで作られています。
息やポンプで空気を入れ続けると、風船の中の圧力が高まって、ゴムが伸び、最も自然で美しい形、すなわち球形になるのです。
ふくらむ前の形としては、どんな形でも作れます。
しかし、ゴム風船は丸くふくらむ性質が強いため四角や星形の風船も丸くふくらんでしまいます。
ゴム風船の原料の天然ゴム(ラテックス)は、最大の特徴は伸縮性です。
ゴム風船はその伸びる性質をうまく利用した、いわばゴムの袋。伸びる袋に空気をどんどん送り込むから大きくふくらむのです。
ふくらんだゴム風船の中の空気は、圧力が高い状態になっていますが、これはゴムの伸びる性質とともに戻ろうとする性質のためです。ふくらんで伸びたゴム風船のすき間(分子レベル)から、ゴム風船の内部の高圧の空気が逃げようとして、自然にしぼんでいくのです。
すべてのゴム風船が浮かぶワケではなく、浮かぶ風船を作るには空気より軽い気体であるヘリウムガスを風船の中に入れる必要があります。
※空気より軽い気体として水素とヘリウムガスが知られていますが、水素は可燃性のガスのため禁止されています。
※安全なヘリウムガスを使用しております。(決してヘリウムガス以外のガスは使用しないでください。)
ゴム風船は天然ゴムを原料としているので、時間の経過とともに光や水分で生分解が起きます。
よく見られる例として、輪ゴムを長く放置しておくと切れやすくなりますが、これが植物が腐る現象と同じです。
ゴム風船の品質を保持し、劣化を防ぐのために添加されたものですが、でんぷん粉や無機質のものがほとんどです。
ベビーパウダーなどに使用されているものと同じで、特に有害なものではありません。